News Release

2017 / 07 / 25

 

慶應義塾大学より2名の技術戦略上級アドバイザーが就任

 


AIによるビッグデータ分析テクノロジーを開発するアクシオンリサーチ社に慶應義塾大学より2名の技術戦略上級アドバイザーが就任

―慶應義塾先端科学技術研究センター副所長 山中 直明氏および慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科教授 春山真一郎氏が参画―

 

アクシオンリサーチ株式会社(本社所在地:茨城県つくば市、代表取締役社長:佐藤 友美、以下アクシオンR)は、7月25日より、慶應義塾先端科学技術研究センター副所長 山中 直明氏および慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 春山真一郎氏を技術戦略上級アドバイザーとして迎えることをお知らせいたします。

アクシオンRは、AIによるビッグデータ分析等のテクノロジーを基盤とした技術の開発を行っています。アクシオンRの開発しているAIベース技術と解析技術、高速データ処理技術は様々な業界での活用が可能ですが、より多くの人々に貢献するべく、まずは、高齢化社会の到来とそれによる医療費の増加など、クリティカルな問題を抱え社会的インパクトの大きな健康科学領域にフォーカスしています。具体的には、プレシジョン・メディシン(精密医療)の考え方を健康科学領域に拡大した「プレシジョン・ヘルス・アナリシス」と呼ぶ高精度な健康度分析を推進します。「プレシジョン・ヘルス・アナリシス」とは、ビッグデータ分析を用いて、個人個人の疲労・ストレス・回復能力を測定・推定して、各個人の健康度・将来の健康阻害や疾病可能性を評価・予知しようというものです。

慶應義塾大学理工学部教授、慶應義塾先端科学技術研究センター副所長の山中 直明氏は、次世代の光バックボーンネットワークの基盤技術を、デバイスからアプリケーションサービスまで広範囲にカバーし研究しているトップクラスの通信技術研究者です。特に、ネットワーク上において物理的な制限がある中で通信を最適化・効率化させる最先端の知見を持っています。また国際連携、産学連携に豊富な経験のあるプロフェッショナルでもあります。

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授春山真一郎氏は、光空間通信や画像処理を専門としています。光空間通信は、電波と異なり届けたい場所だけに通信することができますが、春山氏は、大量のデータを光空間通信で高速に行う技術を開発しています。この技術は、高度精密デバイスを多く集積化している集中治療室・オペ室・病室など生死がシビアに左右される領域で、安全に通信を実現する技術として未来のあるべき姿の1つと言えます。

アクシオンRが目指している「プレシジョン・ヘルス・アナリシス」分野におけるビッグデータ分析では、大量のデータが必要なのはもちろん、大量のデータを解析する速度の高速化も非常に重要なポイントです。また、アクシオンRでは、将来的な「プレシジョン・ヘルス・アナリシス」の理想のサービス形態の一つとして、常時バイタルデータを計測できるウェアラブル機器を想定しています。

この両名の豊富な知見と最先端の技術を活用し、アクシオンRは、ネットワーク上でのデータアナリティクスの高速化や、プレシジョン・ヘルス・アナリシス分野におけるIoT技術を利用したサービス開発およびウェアラブル機器開発について、より実用化レベルを上げた研究開発を加速させることが可能になります。

アクシオンリサーチは、「健康を科学する」をコンセプトに、健康科学分野での新たな潮流を生み出し、世界の人々に貢献できるよう努力をつづけてまいります。

 

【 技術戦略上級アドバイザープロフィール 】

山中 直明(Yamanaka Naoaki)
慶應義塾大学理工学部教授、慶應義塾先端科学技術研究センター副所長

1983年にNTT研究所に入社、その後、特に優れた研究を行うスタッフとしてネットワークサービスシステム研究所特別研究員等を歴任し、米国電気学会(IEEE)のフェローを国内最年少で取得するなど、国内外で活躍。その後2003年に慶應義塾大学理工学部教授となり現職。通信ネットワーク、電力分散制御、IoTデータプラットフォーム等の研究を行う。400件以上の論文、国際会議、340件の特許(うち国際特許23件)を有する。

 

春山 真一郎(Haruyama Shinichiro)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授

1991年にアメリカ・ニュージャージー州のベル研究所に入社、当時のFPGAでは難しかった高速信号処理に適したFPGA “ORCA”の研究開発を行った。2004年から2007年まで動的再構成プロセサ開発企業 アイピーフレックス株式会社の技術アドバイザーとして、動的再構成プロセサのアルゴリズムのアドバイスを行った。 2008年に慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の設立時に教授となり現職。現在、光空間通信、可視光通信等の研究開発を行う。電子情報通信学会フェロー。

 

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